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改めて、私のSFC修行2018の全フライトをまとめてみました~やはりエアチャイナ+KUL発券は地方在住修行僧にお薦めです

タイトルにありますように、今回は私のSFC修行の振り返り記事です。

“解脱”自体は9月上旬に済ませておりますし、

 

mileagelives.hatenablog.com

 フライトプラン自体も、既に書いておりますように国際線を使う場合の定跡とも言える、エアチャイナビジネスクラス+KUL発券ANAプレミアムエコノミーという単純な内容ではあるのですが、やはりPP単価の計算はきちんとやろうとなると、それなりに手間ではあります。

 

ようやくその計算が終わりましたので、遅まきながら御報告申し上げる次第です。

 

目次 

  

「名目PP単価」と「実質PP単価」の定義

SFC修行関連のブログを拝見していて、まず気になるのは「そのプランはPP単価でいくらか?」ではないでしょうか。

SFC修行とは、端的に言えば「SFC取得に必要な50,000プレミアムポイント(以下、PP)を獲得するために、殊更にANA便やスターアライアンス便に乗ること」です。

出張や帰省、観光目的のフライトだけで自然に50,000PPに到達できるような人にはSFC修行は必要ありませんが、そうではない人が「SFC取得」を最優先の目的としてさらにフライトを重ねる場合は、多かれ少なかれ「修行」をせざるを得ません。

SFC取得」のための条件が50,000PPの獲得というシンプルな数値目標であり、なおかつその達成のためには数十万円以上の多額の費用が必要である以上、その費用の大枠をどのように設定して、各フライトに割り振るかが、「修行」の質的内容を左右することになるのも当然と言えます。

 

そういった意味で、SFC修行を評価する金銭的指標として「PP単価」、つまり1PPを獲得するために何円を支払ったのかということが重視されているわけです。

もちろん私も一介のサラリーマンに過ぎない以上、際限なくSFC修行に大金を投じるわけにはいきませんので、PP単価に注意を払いながら計画を立て、実行しております。

 

ただ、SFC修行関連のブログを拝見しておりますと、PP単価の計算にかかる費用をどこまで計上するか、人によって多少の幅があるように感じました。

一番シンプルでわかりやすいのは、もちろんチケット価格と獲得PPのみでPP単価を算出することです。

とはいえ、実際にSFC修行を始めてみると、チケット以外の支出も馬鹿にならないことがわかります。

特に地方在住者にとっては、まず空港までたどり着くのに、相当の時間と費用がかかることが多いです。

また、フライトプランによっては、必然的に空港近辺で宿泊しなければならないケースも出てきます。

まあ20代の若者であれば、空港ロビーで野宿……といった冒険もできるのでしょうが、安全性や体調のことを考えると、なかなかそういうわけにもいきません。

 

一方で、現地での宿泊費や観光にかかる費用、あるいはグルメ関連の食費なども当然発生する費用ではあり、それらも含めて計上されるブログもちらほら見かけるのですが、さすがにそこまでいくとSFC修行の指標として果たして適切なのだろうか、と思います。

私などはクアラルンプールからさらにエアアジアで目的地に向かい、現地で可能な限り観光を行うというスタイルですので、その部分ははっきり言うとほっといてくれ、勝手にやらせてくれと思っています。

ざっくり見積もると、現地での費用は宿泊はもちろん、エアアジア等のチケット代も含めても、一日当たり7,000円~8,000円程度と思われますので、かなり安くまとめているつもりなのですが、タッチ修行メインの方々から見ると、そういった費用はそもそもどうでもいい、というかむしろ計上しない方がよいのではないでしょうか。

 

というわけで、長々と説明しましたが、以上のようなことを踏まえた上で、以下のまとめでは「名目PP単価」と「実質PP単価」を次のように定義しておきたいと思います。

 

「名目PP単価」 = チケット価格の総額 / 総獲得PP

「実質PP単価」 = 全フライトに搭乗するために不可欠な総経費 

                       / 総獲得PP

 

「名目PP単価」の方は、特に説明は不要かと思います。

「実質PP単価」については、「全フライトに搭乗するために不可欠な総経費」をどこまで計上するかが問題になりますが、これはつまるところ「チケット価格」「空港までの交通費」「(必要な場合は)乗り継ぎのために不可欠なホテルの宿泊費」の総額ということになります。

要するに、「タッチ修行」としてPP獲得に必要な最低限の行動に絞り込んだとしても、やはり発生せざるを得ない費用のみ計上するということです。

もちろん、「空港までの交通費」については住む場所によって千差万別ですので、他人にはあまり参考にならないかも知れませんが、私の場合はその費用も織り込んで計画を立てたという経緯がありますので、一つのケーススタディとして見ていただければ幸いです。

 

私のSFC修行2018の全フライト

まず、「名目PP単価」の一覧を以下に挙げておきます。

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エアチャイナのチケットの中に、海外発券を挟み込むという形です。

ややわかりにくいと思いましたので、それぞれのチケット手配ごとに背景色を変えてみましたが、如何でしょうか。

 

全フライトのチケット総額は404,690円、総獲得PPは50,868PPとなりました。

実際には上の表に挙げたフライト以外に出張等のフライトで獲得したPPもあり、17番目のフライトでクアラルンプールに到着した段階で“解脱”となったのですが、まあそれはそれとして。

ここから産出した「名目PP単価」は、最後の行にありますように、「7.96円/PP」となりました。

正直、8円は切れなかったと思い込んでいましたので、再度計算して見て、我ながらちょっと驚く結果でした。

 

まあ、一番最初に立てたプランでは、福岡空港発着ベースで、名目PP単価6円を切るはずだったんですけどね(笑)。

 

なお、実際には上記のチケット総額の内、ANASKYコインを81,640円分(50,000マイル→80,000コイン+1,640コイン)利用していますので、チケット分の実支出総額は323,050円でした。

SFC修行をやるために陸マイラーを始めたようなものですので、50,000マイルが間に合っただけでも御の字ですね。

 

SFC修行に不可欠な経費とは

さて、ここからさらに「実質PP単価」を算出するために、「全フライトに搭乗するために不可欠な総経費」、すなわち「空港までの交通費」「乗り継ぎのために不可欠なホテルの宿泊費」を計上していくことにします。

 

空港までの交通費

表にある、計4往復のフライトの内、1往復目の出発空港のみが「広島空港」となっており、1往復目の帰着空港以降は全て「岩国空港」を利用しています。

行きと帰りが違う1往復目に関しては、リムジンバス等公共交通機関を利用する他ありませんが、2往復目からは自家用車を利用して費用を節約することができます。

さらに、岩国空港の場合、120時間までは駐車料金が免除される制度がありますので、羽田空港までの距離が長くなる=獲得PPが増える効果と併せてSFC修行においては非常に有利に働くという利点がありました。

 

ちなみに、福岡空港発着であればさらに獲得PPが増えてなおかつチケット価格が下がるので、福岡までの交通費を考えてもPP単価はかなり抑えられるのですが、時間的・身体的負担を考えるとやめておいた方がよいと判断しました。

こちらのプランを採用していれば、文字通りの「修行」になっていたはずですが、その場合果たして体が持ったかどうか……。

 

なお、実際には夕方まで勤務して、職場から直接岩国空港に向かう形をとったのですが、帰宅ラッシュに巻き込まれて、2回も高速道路を使わざるを得なくなってしまいました。

自家用車を利用した分に関しては、想定される燃費を距離から算出して概算で計上しましたが、利用した分の高速料金ももちろん加算しております。

 

乗り継ぎのために不可欠なホテルの宿泊費

上記の各フライトの内、1と2の間、および14と15の間は、(表記しませんでしたが)日付をまたいでおりますので、蒲田まで移動してホテルに宿泊しております。

カプセルホテルとビジネスホテルにそれぞれ1泊ずつの宿泊費、および羽田空港から蒲田までの交通費も、もちろん計上しました。

 

算出した「実質PP単価」

以上の各費用(細目は大人の事情により、省略させてください)を合計すると、「全フライトに搭乗するために不可欠な総経費」として、チケット価格以外に発生した費用は、19,901円となりました。

これをチケット総額の404,690円に加え、合計金額を獲得PPで割ると、「実質PP単価」が算出できます。

 

(404,690+19,901)/50,868 ≒ 8.35

 

「実質PP単価」は、「8.35円/PP」となりました。

自分なりには、かなり健闘したと思っています。

 

地方在住修行僧故のハンディキャップと対策

羽田空港を最寄りの空港として利用できる関東圏の修行僧の場合、国内線主体の修行であってもPP単価の良い羽田=那覇線のような路線を何往復もすることによって、PP単価を抑えた修行を行うことが可能です。

しかし、それ以外の地方在住者にとって、まず羽田空港まで移動する費用がPP単価を押し上げてしまいます。

上の表にある最初と最後のフライトを御覧いただければわかるように、国際線乗継運賃を利用しない羽田便は、それだけでPP単価に大きな悪影響を与えてしまいます。

 

今回の私のSFC修行も、結局は先人が切り開いたエアチャイナビジネスクラスANA便KUL発券というアイデアを流用しただけの、極めて単純なものですが、こと地方在住者にとって選択しうる戦略としては、恐らく最善に近いものではないかと考えます。

もちろんSFC修行のやり方は人によって様々であってよく、PP単価のみに振り回されても仕方がないという意見は正論ですが、一方で先立つものがなければチケットも購入できないわけで、その限りにおいては地方在住の修行僧こそ、海外発券を活用した国際線主体の修行スタイルに活路を見いださざるを得ないのではないか、改めてそう感じています。

 

まとめ

というわけで、今更ながらSFC修行のまとめを行ってみました。

PP単価の算出をしてみただけですが、興味をお持ちの方々の参考になれば幸いです。

 

2018年10月から国際線乗継運賃の規定が変わって、PP加算レートの優遇がなくなってしまったことで、これからのSFC修行について「寒い時代」の到来を予感する向きも少なくないようです。

ただ、私が今年利用したプレミアムエコノミーについては、これまで通り100%加算されるようですので、私が採用した定跡はなお有効という理解でよいかと思います(サーチャージの増額で、現状ではPP単価は名目でも8円を越えるとは思いますが)。

 

他の修行僧の方々のブログを見ていると、例えばKUL発券で日本経由北米行きとか、欧州発券日本往復とか、いろいろ検討に値する戦略が公開されているようです。

私も次に修行する機会があれば、そういうルートを使ってみたいなぁと思っています。

もちろん、DIA修行は当分の間するつもりはありませんけど。

(こう書いておかないと、誘惑に負けてしまいかねないので)